移民大国のカナダ「世界中の頭脳流出で恩恵」
人口と世界 ウェスタン大学キングスユニバーシティカレッジ教授 ドン・カー氏
――カナダはどのように移民大国となったのですか。
「1960年代に(移民を学歴などで数値化して選抜する)ポイント制度へ移行したのが転換点の一つだ。それまでは家族を連れて移住する連鎖移民が多かったが、67年に移民の教育・職業スキルを重視した選定基準に変更した」
「移民の送り出し国は欧州から世界各地に分散し、カナダは文化的に極めて多様な移民社会になった。70年代にはカナダはもはや英国とフランスの二文...
人類登場から30万年。長く続いてきた人口膨張が、終わりに差しかかっています。経済、社会、軍事などあらゆる面で基盤となった人口とそれを支える出生率の減少。連載企画「人口と世界」では人類を待ち受ける未来を予測し、見えてきた新たな常識や危機感を抱く国々の取り組みに迫りました。
第1部「成長神話の先に」まとめ読み
第2部「新常識の足音」まとめ読み
第3部「衰退が招く危機」まとめ読み
第4部「下り坂にあらがう」まとめ読み
第5部「わたしの選択」まとめ読み
第6部「逆転の発想」まとめ読み